価値を忘れた残念な食事処

日経クロステックActiveに掲載

「2700社以上の企業経営をコンサルしたプロが語る コロナ禍の乗り切り方」

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中小企業診断士の竹内幸次です。今日は東京都福生市の中小企業のコンサルティング、東京都品川区の中小企業のコンサルティングをします。

今日は価値を忘れた残念な食事処についてです。

【価値を忘れた残念な食事処】作成 中小企業診断士 竹内幸次

仕事柄多くの地域で今までにない体験するようにしている。ネット上で見るだけでは得られない貴重な気づきが現場にはある。

先日視察した温泉施設内の食事処では改善点が多数見つかった。1人の顧客として利用しているので助言はしないが、もしもコンサル依頼を受けたなら伝えたいことは山ほど見つかった。

実はこの食事処は9年前にも一度訪問している。その時は地域の食材を使って、店員さんと会話して、高い満足感を得た。だから9年ぶりに訪問した。

まったく変わってしまった。コロナ禍に必要だったタッチパネル方式の注文方法が未だに残り、比較的に高齢者が多い利用客は戸惑うばかり。タッチパネルで注文の仕方を教えるためにスタッフが横に着き、注文は長蛇の列になる。タッチパネルは毎回消毒されることなく、前の人の指紋と飛沫が付いたパネルに触ることになる。

運ばれてきた料理は作り置きしたもので、熱がなく、刺身の表面は乾き、ご飯は電子レンジで温めた感がある。仕入食材代金を3~4倍にして売るのが飲食店。この付加価値は店舗づくり、メニュー、そして接客の3つだ。このことを忘れ、餌のように食事を出していた。残念だった。

経営は価値を作ること。価値は会計的には粗利益になり、顧客行動面ではリピートしたい気持ちを生む。


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