創業前に詳細な事業計画作ることは無理


中小企業診断士の竹内幸次です。今日は久喜市商工会創業塾2024で中小企業講演「事業コンセプト・売れる商品づくり~事業計画の作成」、東京都の中小企業団体の委員会参加、東京都台東区の製造小売店のコンサルティングをします。


中小企業診断士 講演
▲埼玉県久喜市の創業塾での講演です


今日は本日の講演に関連して創業前に詳細な事業計画作ることは無理についてです。

【創業前に詳細な事業計画作ることは無理】作成 中小企業診断士 竹内幸次

日本は計画を重視する傾向にあるが、それが日本経済を弱くしたとのと指摘もある。例えば、経営ブログ記事「野性味という経営力」に書いたように野中郁次郎一橋大名誉教授の指摘だ。

中小企業診断士として多くの創業塾の講師を務めてきたが、事業計画づくりの際に常に説明していることがある。それは創業前に詳細で、完璧な事業計画を作ることは無理、ということ。

理由は、机上では分からないことや誤解があるから。実際に創業して顧客や仕入先に会わないと分からないことがとても多い。つまり創業前は完璧な事業計画づくりの前提となる情報が圧倒的に少ない。

また、そもそも計画は行動するためのもの。つまり事業計画に完成はなく、1日行動すれば微修正するもの。経営とは常に動く船のようなものであり、船の速度や場所によっては見える景色はまったくことなる。母港に停泊している段階で完璧はあり得ない。

創業前の事業計画は、計画づくりのトレーニングと考えて、常に目の前の情報によって計画を微修正する知識を身に付けるためと考えよう。


スプラムでは中小企業に即した現実的な経営助言を行っています。講演、コンサルティング等の問合せからご連絡ください。

2024年12月10日に中小企業講演「事業を継続させるための数値計画~損益分岐点の理解、資金繰り、資金調達の重要性」を久喜市商工会創業塾2024で行います。

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