前例がないのに事例を知りたがる社長


中小企業診断士の竹内幸次です。今日は久喜市商工会創業塾2024で中小企業講演「事業を継続させるための数値計画~損益分岐点の理解、資金繰り、資金調達の重要性」、東京都中小企業振興公社 ACE-21で中小企業講演「省力化と付加価値創造で実現する経営革新」を行います。


中小企業診断士 講演
▲埼玉県久喜での数値計画講演です

中小企業診断士 講演
▲東京昭島市での省力化講演です


今日は本日の講演に関連して前例がないのに事例を知りたがる社長についてです。

【前例がないのに事例を知りたがる社長】作成 中小企業診断士 竹内幸次

最近は生成AIの経営活用講演が多い。経営に視点からの生成AI活用、最新の生成AIアプリ等を紹介しているが、「質問はありますか?」と会場に話しかけると、「成功事例を知りたい」という質問が多い。

話せる範囲で話すようにしているが、この事例を知りたがる心理には注意が必要だと感じる。

事例や前例は、その技術や手法がある程度一般化しているからこそ、自社の経営に応用できるもの。先端的な特別な業界での成功事例を知ったところで、自分の会社に応用できることは少ない。

また、生成AI(IT活用)も省力化も国が力を入れている分野。現状進んでいないからこその予算措置。つまり前例は少ない。それにも関わらず自分と同じような業種の事例を知りたがる。

前例が少ない分野で早期に成功した中小企業は、リスクに挑戦して、試行錯誤して成功に辿りついた。本来はその挑戦マインドを参考して欲しい。


スプラムでは中小企業に即した現実的な経営助言を行っています。講演、コンサルティング等の問合せからご連絡ください。

2025年1月17日に中小企業講演「最近のインターネットの動向と中小企業の経営革新の必要性」を三鷹商工会/新年会新春講演会で行います。

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