飲食店の付加価値の作り方


中小企業診断士の竹内幸次です。今日は飲食店の付加価値の作り方についてです。

【飲食店の付加価値の作り方】作成 中小企業診断士 竹内幸次

飲食店では食材費も燃料費も上がっており、さらに優秀なスタッフの雇用も難しいことから厳しい状況です。とくに中小飲食店が経営を継続するためには、「付加価値の創造」が重要なキーワードとなります。

付加価値を生むポイントとして、「特別感」「希少性」「体験」の提供を意識しましょう。例えば、ある東京都内のイギリス様式のレストランでは、入店時に30ほどある紅茶の説明を丁寧に行い、顧客がどの紅茶にするのかを香りを体験しながら選ぶようにしています。この入店直後の儀式のような時間帯が付加価値を生み、決して安くはないアフタヌーンティーの満足度をアップしています。

また、付加価値を高めるにはサービスの質も重要です。特に接客に力を入れ、スタッフの笑顔や細やかな気遣いがお客様に感動を与えるポイントになります。「このお店にくると優雅な気持ちになる」と感じてもらうことで、リピーター獲得につながります。

さらに、「特別なストーリー」を商品に持たせることも重要です。地域や伝統、職人の技術を前面に出すことで、競合店とは違う独自の価値を提供できるでしょう。

中小飲食店の経営者の皆様、価格競争ができない現在、独自の価値を追求し、自店の個性を磨きましょう。必ずお客様の心に届くお店になります。

ぜひ自店の強みを見つけ、新たな付加価値を創り出してください。応援しております。


スプラムでは中小企業に即した現実的な経営助言を行っています。講演、コンサルティング等の問合せからご連絡ください。

2025年4月22日に中小企業講演「中小企業のAI活用」を足利銀行前橋支店/前橋足銀会で行います。

関連記事:中小企業診断士竹内幸次の「飲食業の事業拡大の方向」記事